2008年07月29日
津軽海峡 陸海空制覇 〜 青函トンネル遭難記
青函トンネル内、特急が5時間以上立ち往生…架線切断(読売新聞) - Yahoo!ニュース
……実はこの件、当事者でした。
まさにこの「スーパー白鳥9号」とやらに乗っていたんです。
話せばとても長いので、下の「続きを読む」をクリックしてください。
26日午後2時45分ごろ、JR津軽海峡線の吉岡海底駅(北海道福島町)−木古内駅(木古内町)で、電車に電気を送る架線の送電が遮断するトラブルが起きた。
この影響で、八戸発函館行きの下り特急スーパー白鳥9号が、青函トンネル内の吉岡海底駅で5時間以上立ち往生した。
乗客277人のうち、138人は同駅で上り特急に乗りかえて青森駅に戻り、残りの乗客は5時間40分遅れで函館へ向かった。
……実はこの件、当事者でした。
まさにこの「スーパー白鳥9号」とやらに乗っていたんです。
話せばとても長いので、下の「続きを読む」をクリックしてください。
続きです。
金曜日に羽田を出て函館に夕方着。
実は、我が家は上野から北斗星に乗って北海道を旅する予定でした。
が、あの北斗星っつうのは凄い人気で、発売翌日くらいに切符を買いに行ったら全席売り切れていたため、やむなく飛行機での函館旅行に切り替えたのです。
北斗星に一番ご執心だった次男が、「青函トンネルに行きたい」と言うもので、翌日とにかく電車で青函トンネルをくぐり、青森県最初の停車駅である蟹田に行き、次の下り電車で戻り、元町近辺を観光してからホテルに戻る、という予定を立てました。
土曜日、ホテルから路面電車で函館駅へ向かい、函館11:28発の白鳥20号に乗りました。
切符を買うと、何と1人4,000円オーバー。
高え。あまりに高え。
トンネルくぐるのに4,000円かよ……
でも今さら「高いから行くのやめよう」と言える状況でもなく、駅弁を買い込んで乗車しましたよ。
その駅弁がまずかったのがケチのつきはじめでした。
ウニはまだしも、イクラがまずいんだよな。
往路は定刻通りに13時過ぎごろ蟹田に到着。
帰りはわずか40分後に出る、例のスーパー白鳥9号なので、着いてすぐに切符を購入。
高え(以下略)
悪いけど、蟹田は何にもないところでした。
駅前にはバス停のみ。
しょうがないので海まで歩いて、水平線をながめていました。

しかも、津軽海峡を隔てただけで、涼しかった函館とは違い、けっこう暑いところでした。
40分頃に駅に戻ると、スーパー白鳥9号は30分ほど遅れるとのこと。
先日、東北地方には地震があったばかりですから、ここよりも南の方は線路の状況が不明とかで、ところにより徐行運転をしているようです。
まあ、それは仕方ない。
待合室で時間をつぶして、14時15分頃に乗車しました。
蟹田を出たスーパー白鳥9号は、順調に青函トンネルへ。
しかし、全体の3分の2くらいまで行ったあたりで、次男と長女が「あれ? 遅くなってきた」と言い出しました。
そうこうするうちに、電車は停止。
しばらくは何のアナウンスもありませんでした。
いい加減たってから、
「吉岡海底駅と木古内の間で通電が止まっているので緊急停車した。状況確認中。わかり次第アナウンスする」
とのアナウンスが。
それから何度かアナウンスがあったものの、内容はまったく同じ。
バカだな。それじゃイライラするのがわかんないのかね。
駅じゃなくて電車の中なんだから、みんな2回もアナウンスすれば状況はわかってんだよ。
だったら「まだわかりません。すみません。待ってね」で十分だろうが。
民営化して何年だよ? まーだお役所体質が抜けねえんだよな。
まあ、焦ってもしょうがない。果報は寝て待てというしな……と、ガチンコで寝ました。
しばらくして目覚めても、動いている気配はありません。
ダメだこりゃ。
電車があるところまでは通電しているようで、車内はまだエアコンが効いています。
でも、ここも電源がダメになっちゃったら、真っ暗かつ蒸し風呂状態に加え、海底よりも下。
終着駅の函館まではあと2駅ですから、車内販売の食い物やドリンク類はほとんど在庫ゼロ。
ということは、上記の状況に併せて“空腹”も。
シートの背に貼ってある図から推測すると、まだ出口までは17kmくらいあるはずです。歩けば、恐らく(長女のペースに合わせれば)6時間くらいはかかりそうです。
さすがに気が滅入ってきました。
貨物用のディーゼル機関車を本州と北海道から1台ずつ寄越して、前後から列車を挟んでトンネルから出してくれればいいのに、と思いました。
いや、今でもそう思っています。
停車から1時間半くらい経過した頃、ようやく
「吉岡海底・木古内間の架線が切れており、復旧の見通しが立たない。上り線が復旧して、上りのスーパー白鳥26号が吉岡海底駅まで来ているので、とりあえず、そこまで行く」
とのアナウンスとともに、電車が動き出しました。
16時半過ぎ、ようやく列車は吉岡海底駅に。

ここです。
竜飛海底駅は見学ツアーなんかもあり、時々停まる電車もありますが、吉岡の方はあくまで緊急用の駅で、こういうことでもないと停まるもんじゃありません。
反対側に、スーパー白鳥26号が見えます。
ちなみに写真も撮ったのですが、人が映っちゃったので、アップは控えます。
またアナウンス。
「ここで旅行を中止される方や青森方面に戻られる方は、上りの26号に乗り換えろ。函館に行く人は電車を降りずに待て」
とのこと。
……待ってどうなるんだよ! 何とかなるのか?
家族を残して、車掌に話を聞きに行きました。
函館に戻りたい。待っていればいいのか。
「復旧の見通しはまったくありません」
青森まで戻ったとして、フェリーなり何なりで函館に行く手段はあるのか。また、あったとしても、今から行って間に合うのか。
「フェリーなどの時間はわかりません」
肝心の車掌がパニクっているようで、冷や汗をかきながらあたふたしています。
……ダメだこりゃ、役立たずで、危機管理も何もありゃしない。
しかも詫びの言葉もナシ。
おまえのせいじゃなくても、日本人なら謝るもんだろうが。
こんな地下で待ってても、どうにもなりそうにありません。
とにかく、電話も一切つながらないので、地上に出なければ何もできない。
まず、ホテルに「今日は夕飯までに帰れそうにありません」という連絡は最低限しておかないと。
引き返しの電車に乗ることに決めました。
状況はどうにもならず、車掌は役立たず。
こうなりゃ状況を楽しむほかないではありませんか。
とりあえず、吉岡海底駅のせまーいホームから通路へのトンネルを撮影。

いやあ、滅多に体験できることじゃありません。

そして、ホームに並行する通路です。
何やら公募されたらしい一般の人の絵が飾られています。

おお、こんなものが!
スーパー白鳥26号に移り、しばらくして列車は動き出しました。
途中、竜飛海底駅の見学ツアーに行っていたらしい人を乗せるために停車。
おお、両方の海底駅で停車するなんて、これは貴重だ! 貴重な体験だ!
やがて電車はトンネルを出て、蟹田駅に。
ガキどもは苦笑いしながら「なつかしい感じだね」とか言っています。
ここでまたアナウンス。
「竜飛海底駅見学の方で、函館に戻られる方は、ここでお降りください」
客席にざわめきが走ります。
そりゃそうでしょう。
こんなことを言うからには、復旧したと思うじゃないですか。
私はまた家族を残して一度電車を降り、車掌の姿を探します。
いた! 車掌が2人!
実はここでJR北海道の車掌が下車し、東日本の車掌と交代します。
役立たずの北海道の車掌をシカトし、東日本の車掌らしい人に尋ねます。
下り線が復旧したのか。もしくはこの蟹田から代わりの手段で函館に戻れるのか。
「いえ。復旧していません。見通しもまったく立っていません」
馬鹿野郎。
思わず「何だよ、それ……。あんなまぎらわしいアナウンスすれば、戻れると思うじゃねえかよ!」と口走りました。
席に戻る途中、数人の乗客が車掌の方へ。
たぶん、私と同じことを聞くのでしょう。
いい加減長時間、蟹田に停まっていたのですが、しばらくしてようやく「竜飛の見学の人で函館に戻る人だけ降りろ。そうでない人は降りるな」とのアナウンス。
……じゃあ、蟹田で最初から降りるつもりの人も、降りちゃいけねえのかよ、と思いましたが、それでも竜飛見学の人だけ降ろすという理由がわかりません。
降ろしたって、引き返せるかどうかもわからないんだろうが。
馬鹿だぜ、あいつら。
わるいけど蟹田には何もないので、もし今日中に復旧しなかったら、泊まるところもありません(少なくとも、駅前周辺には旅館は見当たりませんでした)。
何にせよ、これは青森まで行かないとどうにもならなそうです。
青森に向かう電車の中で、携帯とにらめっこして北海道に渡る手段を探しました。
青函連絡船はまるっきり廃止されたと思い込んでいたのですが、それは鉄道の連絡船の話で、カーフェリーはまだ出ていることが判明。
しかし、18時の船を逃したら、次は20時40分頃までありません。
その上、所要時間は4時間。到着は深夜です。
……まあ、何が何でも函館に戻るしかありません。
だって、明日になっても青函トンネルは復旧しないかも知れないし、青森に泊まったんじゃ宿代も余計にかかります。着替えもないし、そもそも宿が取れるかもわからないですから。
果たして青森到着は18時過ぎ。函館着は深夜になるのが確定です。
港は西口からが近いらしいので、西口のちっちゃい改札へ。
ここでまたビックリです。
何と駅員、事情を知らないのです。
ホントダメな組織だな……
私が事情を説明し、とにかく全額払い戻しを要求しました。
本来なら、港までの交通費などやせっかくの観光がダメになった分を賠償して欲しいところですが、日本人なのでグッと堪えました。謝罪と賠償を要求するばかりが能ではありません。
タクシーに乗り、港に向かいました。
いざ港の直前で、運ちゃんが「高速船と普通のとどっちですか? 場所は違うんですけど」と聞いてきました。
高速船? 何だそれ?
聞けば、普通の船よりも運賃は高いけど、時間は2時間で行けるそうな。
そりゃ当然、迷わずに高速船ですよ!

これです。高速船。
うーん、高速な感じですよ。
19時半発の便があったので、乗り込みました。
21時半に函館に着くので、18時発の普通のフェリーよりも早く着きます。
夕食なんか食ってるヒマもなかったので、船内で軽食を買って食いました。
まったく、何て日だ。
しかも船内のコーヒーのカップは……

なぜ「BAD ASS」なんだ。アンダーテイカーか?
船そのものは快適で、揺れも少なく、船内もきれいでした。
長男が船酔いした以外は特に問題もなく、函館港へ21時半過ぎに到着しました。
いやあ、まさに「は〜るばる〜来たぜ は〜こだて〜〜〜♪」です。

函館の夜景をこんな形で見るとはねえ……
家族全員、グッタリ疲れました。
が、吉岡海底駅で降りられたのは収穫でした。ええ、収穫でしたとも!
思えば、たった2日間で津軽海峡を1往復半、しかも陸海空すべての交通手段を使った家族は、恐らくうちだけだろうなあ……
金曜日に羽田を出て函館に夕方着。
実は、我が家は上野から北斗星に乗って北海道を旅する予定でした。
が、あの北斗星っつうのは凄い人気で、発売翌日くらいに切符を買いに行ったら全席売り切れていたため、やむなく飛行機での函館旅行に切り替えたのです。
北斗星に一番ご執心だった次男が、「青函トンネルに行きたい」と言うもので、翌日とにかく電車で青函トンネルをくぐり、青森県最初の停車駅である蟹田に行き、次の下り電車で戻り、元町近辺を観光してからホテルに戻る、という予定を立てました。
土曜日、ホテルから路面電車で函館駅へ向かい、函館11:28発の白鳥20号に乗りました。
切符を買うと、何と1人4,000円オーバー。
高え。あまりに高え。
トンネルくぐるのに4,000円かよ……
でも今さら「高いから行くのやめよう」と言える状況でもなく、駅弁を買い込んで乗車しましたよ。
その駅弁がまずかったのがケチのつきはじめでした。
ウニはまだしも、イクラがまずいんだよな。
往路は定刻通りに13時過ぎごろ蟹田に到着。
帰りはわずか40分後に出る、例のスーパー白鳥9号なので、着いてすぐに切符を購入。
高え(以下略)
悪いけど、蟹田は何にもないところでした。
駅前にはバス停のみ。
しょうがないので海まで歩いて、水平線をながめていました。

しかも、津軽海峡を隔てただけで、涼しかった函館とは違い、けっこう暑いところでした。
40分頃に駅に戻ると、スーパー白鳥9号は30分ほど遅れるとのこと。
先日、東北地方には地震があったばかりですから、ここよりも南の方は線路の状況が不明とかで、ところにより徐行運転をしているようです。
まあ、それは仕方ない。
待合室で時間をつぶして、14時15分頃に乗車しました。
蟹田を出たスーパー白鳥9号は、順調に青函トンネルへ。
しかし、全体の3分の2くらいまで行ったあたりで、次男と長女が「あれ? 遅くなってきた」と言い出しました。
そうこうするうちに、電車は停止。
しばらくは何のアナウンスもありませんでした。
いい加減たってから、
「吉岡海底駅と木古内の間で通電が止まっているので緊急停車した。状況確認中。わかり次第アナウンスする」
とのアナウンスが。
それから何度かアナウンスがあったものの、内容はまったく同じ。
バカだな。それじゃイライラするのがわかんないのかね。
駅じゃなくて電車の中なんだから、みんな2回もアナウンスすれば状況はわかってんだよ。
だったら「まだわかりません。すみません。待ってね」で十分だろうが。
民営化して何年だよ? まーだお役所体質が抜けねえんだよな。
まあ、焦ってもしょうがない。果報は寝て待てというしな……と、ガチンコで寝ました。
しばらくして目覚めても、動いている気配はありません。
ダメだこりゃ。
電車があるところまでは通電しているようで、車内はまだエアコンが効いています。
でも、ここも電源がダメになっちゃったら、真っ暗かつ蒸し風呂状態に加え、海底よりも下。
終着駅の函館まではあと2駅ですから、車内販売の食い物やドリンク類はほとんど在庫ゼロ。
ということは、上記の状況に併せて“空腹”も。
シートの背に貼ってある図から推測すると、まだ出口までは17kmくらいあるはずです。歩けば、恐らく(長女のペースに合わせれば)6時間くらいはかかりそうです。
さすがに気が滅入ってきました。
貨物用のディーゼル機関車を本州と北海道から1台ずつ寄越して、前後から列車を挟んでトンネルから出してくれればいいのに、と思いました。
いや、今でもそう思っています。
停車から1時間半くらい経過した頃、ようやく
「吉岡海底・木古内間の架線が切れており、復旧の見通しが立たない。上り線が復旧して、上りのスーパー白鳥26号が吉岡海底駅まで来ているので、とりあえず、そこまで行く」
とのアナウンスとともに、電車が動き出しました。
16時半過ぎ、ようやく列車は吉岡海底駅に。

ここです。
竜飛海底駅は見学ツアーなんかもあり、時々停まる電車もありますが、吉岡の方はあくまで緊急用の駅で、こういうことでもないと停まるもんじゃありません。
反対側に、スーパー白鳥26号が見えます。
ちなみに写真も撮ったのですが、人が映っちゃったので、アップは控えます。
またアナウンス。
「ここで旅行を中止される方や青森方面に戻られる方は、上りの26号に乗り換えろ。函館に行く人は電車を降りずに待て」
とのこと。
……待ってどうなるんだよ! 何とかなるのか?
家族を残して、車掌に話を聞きに行きました。
函館に戻りたい。待っていればいいのか。
「復旧の見通しはまったくありません」
青森まで戻ったとして、フェリーなり何なりで函館に行く手段はあるのか。また、あったとしても、今から行って間に合うのか。
「フェリーなどの時間はわかりません」
肝心の車掌がパニクっているようで、冷や汗をかきながらあたふたしています。
……ダメだこりゃ、役立たずで、危機管理も何もありゃしない。
しかも詫びの言葉もナシ。
おまえのせいじゃなくても、日本人なら謝るもんだろうが。
こんな地下で待ってても、どうにもなりそうにありません。
とにかく、電話も一切つながらないので、地上に出なければ何もできない。
まず、ホテルに「今日は夕飯までに帰れそうにありません」という連絡は最低限しておかないと。
引き返しの電車に乗ることに決めました。
状況はどうにもならず、車掌は役立たず。
こうなりゃ状況を楽しむほかないではありませんか。
とりあえず、吉岡海底駅のせまーいホームから通路へのトンネルを撮影。

いやあ、滅多に体験できることじゃありません。

そして、ホームに並行する通路です。
何やら公募されたらしい一般の人の絵が飾られています。

おお、こんなものが!
スーパー白鳥26号に移り、しばらくして列車は動き出しました。
途中、竜飛海底駅の見学ツアーに行っていたらしい人を乗せるために停車。
おお、両方の海底駅で停車するなんて、これは貴重だ! 貴重な体験だ!
やがて電車はトンネルを出て、蟹田駅に。
ガキどもは苦笑いしながら「なつかしい感じだね」とか言っています。
ここでまたアナウンス。
「竜飛海底駅見学の方で、函館に戻られる方は、ここでお降りください」
客席にざわめきが走ります。
そりゃそうでしょう。
こんなことを言うからには、復旧したと思うじゃないですか。
私はまた家族を残して一度電車を降り、車掌の姿を探します。
いた! 車掌が2人!
実はここでJR北海道の車掌が下車し、東日本の車掌と交代します。
役立たずの北海道の車掌をシカトし、東日本の車掌らしい人に尋ねます。
下り線が復旧したのか。もしくはこの蟹田から代わりの手段で函館に戻れるのか。
「いえ。復旧していません。見通しもまったく立っていません」
馬鹿野郎。
思わず「何だよ、それ……。あんなまぎらわしいアナウンスすれば、戻れると思うじゃねえかよ!」と口走りました。
席に戻る途中、数人の乗客が車掌の方へ。
たぶん、私と同じことを聞くのでしょう。
いい加減長時間、蟹田に停まっていたのですが、しばらくしてようやく「竜飛の見学の人で函館に戻る人だけ降りろ。そうでない人は降りるな」とのアナウンス。
……じゃあ、蟹田で最初から降りるつもりの人も、降りちゃいけねえのかよ、と思いましたが、それでも竜飛見学の人だけ降ろすという理由がわかりません。
降ろしたって、引き返せるかどうかもわからないんだろうが。
馬鹿だぜ、あいつら。
わるいけど蟹田には何もないので、もし今日中に復旧しなかったら、泊まるところもありません(少なくとも、駅前周辺には旅館は見当たりませんでした)。
何にせよ、これは青森まで行かないとどうにもならなそうです。
青森に向かう電車の中で、携帯とにらめっこして北海道に渡る手段を探しました。
青函連絡船はまるっきり廃止されたと思い込んでいたのですが、それは鉄道の連絡船の話で、カーフェリーはまだ出ていることが判明。
しかし、18時の船を逃したら、次は20時40分頃までありません。
その上、所要時間は4時間。到着は深夜です。
……まあ、何が何でも函館に戻るしかありません。
だって、明日になっても青函トンネルは復旧しないかも知れないし、青森に泊まったんじゃ宿代も余計にかかります。着替えもないし、そもそも宿が取れるかもわからないですから。
果たして青森到着は18時過ぎ。函館着は深夜になるのが確定です。
港は西口からが近いらしいので、西口のちっちゃい改札へ。
ここでまたビックリです。
何と駅員、事情を知らないのです。
ホントダメな組織だな……
私が事情を説明し、とにかく全額払い戻しを要求しました。
本来なら、港までの交通費などやせっかくの観光がダメになった分を賠償して欲しいところですが、日本人なのでグッと堪えました。謝罪と賠償を要求するばかりが能ではありません。
タクシーに乗り、港に向かいました。
いざ港の直前で、運ちゃんが「高速船と普通のとどっちですか? 場所は違うんですけど」と聞いてきました。
高速船? 何だそれ?
聞けば、普通の船よりも運賃は高いけど、時間は2時間で行けるそうな。
そりゃ当然、迷わずに高速船ですよ!

これです。高速船。
うーん、高速な感じですよ。
19時半発の便があったので、乗り込みました。
21時半に函館に着くので、18時発の普通のフェリーよりも早く着きます。
夕食なんか食ってるヒマもなかったので、船内で軽食を買って食いました。
まったく、何て日だ。
しかも船内のコーヒーのカップは……

なぜ「BAD ASS」なんだ。アンダーテイカーか?
船そのものは快適で、揺れも少なく、船内もきれいでした。
長男が船酔いした以外は特に問題もなく、函館港へ21時半過ぎに到着しました。
いやあ、まさに「は〜るばる〜来たぜ は〜こだて〜〜〜♪」です。

函館の夜景をこんな形で見るとはねえ……
家族全員、グッタリ疲れました。
が、吉岡海底駅で降りられたのは収穫でした。ええ、収穫でしたとも!
思えば、たった2日間で津軽海峡を1往復半、しかも陸海空すべての交通手段を使った家族は、恐らくうちだけだろうなあ……


